メガネ・コンタクトレンズ処方
視力矯正において、メガネとコンタクトレンズは欠かせない役割を果たしています。正しい矯正具を選ぶことは、視力の維持や目の健康を守るためにも重要です。しかし、視力に合わないものを使用すると、眼精疲労や頭痛、さらには肩こりや全身の慢性的な不調を引き起こす可能性があります。当院では、眼科医による詳細な検査を通じて、患者様一人ひとりのライフスタイルやニーズに合わせた最適なメガネやコンタクトレンズの提案を行っています。
大学病院や眼科専門病院での勤務経験から、白内障治療をはじめとした様々な症例に対して、豊富な治療経験や知見を持っています。
本院「きたあやせよつば眼科」と3つの分院のうち一つ、自由が丘よつば眼科の院長として2025年に就任。
目次
メガネ
眼科でメガネを作ることは、正確な視力矯正だけでなく目の健康管理も考慮した最適な選択でしょう。視力検査の詳細なデータを基に、患者さまのライフスタイルやニーズに合ったレンズを提案します。眼精疲労や体調不良の原因となる視力のズレを丁寧に調整することで、快適な視界が得られます。目の専門家のアドバイスにより、安心して使用できるメガネを提案いたします。
日常生活で下記のようなお悩みはありませんか？
自分の目の状態に合ったメガネを着用できていないと、日常生活で様々な問題を引き起こすことがあります。以下のような症状がある場合は、メガネの選択を正しくできていない可能性があります。
- 夕方以降になると近くのピントが合わなくなる
- 目の疲れ、目が痛くて開けていられない、まぶたのけいれん
- 頭痛、肩こり、全身の不調（だるさ、睡眠障害）
- 集中力の低下
夕方以降になると近くのピントが合わなくなる
長時間のパソコン作業や読書などで目を酷使すると、日中の疲労が蓄積し、夕方以降に近くのものにピントを合わせる能力が低下することがあります。これは目の調節力が弱まることによる眼精疲労の典型的な症状です。適切な度数と機能を備えたメガネを選ぶことで、目の負担を軽減し、この問題を改善できます。
目の疲れ、目が痛くて開けていられない、まぶたのけいれん
これらの症状は、誤ったレンズ度数や不適切なメガネのデザインによって引き起こされることがあります。これによって目が過度に締め付けられ、過剰なストレスがかかると、眼精疲労が悪化します。メガネの処方を見直して、目に優しいフィット感と適切な度数のメガネを使用することで、症状が軽減される可能性があります。
頭痛、肩こり、全身の不調（だるさ、睡眠障害）
不適切な視力矯正は、目から始まるストレスが身体全体にまで影響を及ぼすことがあります。視力のズレが原因で頭痛が引き起こされ、それに伴う身体の緊張が肩こりや全身の疲労感につながることがあります。また、目の不調は睡眠の質にも影響を与えるため、正しいメガネを選ぶことは身体全体の健康改善にも役立ちます。
集中力の低下
日常的に目の疲れを伴う状態では、学業や仕事の場面で集中力を維持するのが難しくなる可能性があります。特に、視界にズレや焦点の乱れがあると、パフォーマンスが低下しがちです。こうした問題を解決するためには、メガネによる視力矯正を見直し、生活習慣と合わせて適切な対応が必要です。視力を適切に矯正することで、認知機能や注意力を向上させる助けになります。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズは、多くの人にとって便利な視力矯正の方法となっていますが、適切な使用と管理が求められる高度管理医療機器でもあります。不適切な使用は、目の健康に深刻な影響を及ぼすかもしれません。ここからは、コンタクトレンズの特徴や選び方、安全な使い方、注意が必要なリスクについて詳しく解説します。
コンタクトレンズは眼科での処方が必要
コンタクトレンズは、目に直接装着する医療機器であるため、その取扱いは慎重にならなければなりません。まず、購入場所について注意が必要です。コンタクトレンズは一般の販売店やインターネットでも簡単に購入できますが、自分の目の状態に合ったものを適切に使用するために、必ず眼科での検査と診察を受けるようにしてください。
眼科では視力の測定にとどまらず、角膜の形状や涙液の量と質を含め、コンタクトレンズの使用に関連する目の全体的な状態を評価することで、患者さん一人ひとりに適したコンタクトレンズを作ることができます。
次に、使い方とメンテナンスについて、コンタクトレンズを安全に使用するためには、毎日の洗浄や消毒の徹底が必要です。もし洗浄や消毒が不十分になってしまうと、レンズに菌が繁殖しやすくなり、角膜潰瘍や重度の感染症のリスクが高まります。
特にソフトコンタクトレンズは水分を多く含んでいるため、細菌が繁殖しやすくなる場合があり、十分に注意しなければなりません。
POINT
眼科での診察や診断は非常に重要です。コンタクトレンズの使用を初めて開始する際は、眼科医による目の状態の診察と適切な処方を受けることが不可欠です。眼科で丁寧な診断を受けることで、目の状態に最適なレンズの種類や使用方法を理解し、安全にコンタクトレンズを使用する事ができるでしょう。
コンタクトレンズの種類と選び方
現代生活において、コンタクトレンズはメガネと共に視力矯正の一般的な選択肢となっています。日常において快適さを求める方や、特定の視力補正が必要な方々にとって、適切なタイプのコンタクトレンズを選ぶことは非常に重要です。ここからは、異なる種類のコンタクトレンズの特長とその正しい使い方について詳しくご紹介します。
ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズは、その柔らかくてしなやかな素材によって、目に自然にフィットし、比較的簡単に装着しやすいことが特徴です。このため、初めてコンタクトレンズを試す方にもぴったりです。レンズは高い水分含有量を持ち、目の表面に塗れているようによくなじむので、装用中に違和感を抱きにくいです。また、ソフトレンズは取り扱いが比較的簡単で、初心者でも安心して取り扱うことが可能です。
ソフトコンタクトレンズには、使用者のライフスタイルに合わせて選べるように、デイリー（1日使い捨て）、ウィークリー（週単位）、マンスリー（月単位）などの様々な装着期間のタイプがあります。
デイリータイプは毎日新しいレンズを使用するため、ケアが不要で簡単に清潔さを保てますが、他のタイプのレンズよりもコストがかかります。
ウィークリーやマンスリータイプは、一定期間使用するため、経済的ですが、決められたケアをしっかり行う必要があります。
ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズは、その名前の通り強度のある素材でできており、一般にはハードレンズやRGP（Rigid Gas Permeable）レンズとしても知られています。ハードコンタクトレンズは、特に乱視が強い方や、円錐角膜という特殊な角膜の形状を持つ方に対する視力矯正に最適です。
ハードレンズの特徴の一つは、その素材が硬くてしっかりしている点です。このため、通常の使用状況では耐久性があり、一度購入すれば長期間にわたって使用できるのが利点です。
また、ハードレンズは酸素透過性に優れているため、目に十分な酸素を供給でき、角膜を健康に保つのに役立ちます。これにより、長期的な視力矯正だけでなく、眼の健康を維持する上でも有用です。
ただし、ハードレンズを装用し始めた当初は、その硬さゆえに目に異物感を感じることがあり、これに慣れるまでに少し時間がかかることがあります。そのため、最初のうちは徐々に装用時間を延ばしながら、目を慣れさせることが重要です。
さらに、ハードレンズはサイズが小さく作られることが多く、特に激しい運動をする際には外れやすいというリスクもあるため、注意しましょう。
激しいスポーツを日常的に行う方は、装用方法や保護具の使用について、事前に検討しておきましょう。眼科医と相談しながら、自分の生活スタイルに合う使用方法を見つけることが大切です。
間違ったコンタクトレンズの使い方を続けると？
コンタクトレンズの誤った使い方や不十分なケアが続くと、目に深刻なダメージを与える可能性があります。ここからは間違ったコンタクトレンズの使い方が原因となる疾患と、その疾患がもたらすリスクについて詳しく解説します。
感染性角結膜炎
コンタクトレンズの不適切な取り扱いは、細菌やウイルスによる感染症を引き起こす可能性があります。例えば、レンズを清潔に保たなかったり、洗浄や消毒をしないまま長時間装着し続けると、目の表面に病原菌が付着しやすくなり、目が赤くなったり、痛みを感じたりする場合があります。
感染を防ぐためには、レンズを定期的に正しく洗浄し、レンズケースも清潔に保つことが重要です。また、手をよく洗ってからレンズを触る習慣をつけましょう。
アレルギー性結膜炎
コンタクトレンズの素材やレンズケア製品に含まれる成分が原因で、アレルギー反応が起こることがあります。この場合、目にかゆみや赤み、涙が出るといった症状が現れることがあります。これらの症状を感じたら、すぐにコンタクトレンズの使用を中止して、眼科医に相談することが大切です。
アカントアメーバ結膜炎
アカントアメーバという微生物が角膜に入り込むことで発症する感染症です。特に、コンタクトレンズを未消毒の水で洗浄したり、汚染された水でプールやお風呂に入ったりすると、リスクが高まります。この感染症は放置することで非常に重篤になる場合があり、早期に治療をしないと視力に大きな障害を残す可能性があります。
予防するためには、専用のレンズケア製品を使用し、清潔な条件でのみレンズを洗浄するように心がけることが必要です。
また、プールやシャワーではコンタクトレンズを外すなどの対策をとるようにしましょう。
注意！
これらのリスクを知って、適切なケアと使用方法を守ることが、眼の健康を保つために非常に重要です。
定期的に眼科を訪れて目の検査を受け、自分の目の状態に合った使用を心がけましょう。
コンタクトレンズが原因で起こる障害事例
不適切なコンタクトレンズの使用は、上述ような結膜炎だけではありません。その他にもさまざまな目の問題を引き起こすことがあるので注意が必要です。以下に代表的な例を詳しく説明します。
SEAL（上皮擦過損傷）
SEALは、レンズの形状が目の形に合わなかったり、正しく装用されていなかったりすると、目の表面に小さな損傷が生じる状態です。これらの微細な損傷が集まると、視力に影響を及ぼしたり、さらなる感染症のリスクを高めたりする可能性があります。症状が出た場合、早めに眼科医に相談し、レンズのフィッティングを見直すなどの対症療法が必要です。
3-9ステイン
3-9ステインとは、主にハードコンタクトレンズの使用者に見られる角膜の損傷です。これは角膜の周辺部分である3時方向から9時方向までに起こる損傷です。レンズを再調整することでレンズが目に適切に触れるようにし、涙が十分に供給されるようにすることが解決策の一つです。眼科医は必要に応じてレンズの調整を行い、適切な涙の補給を指導します。
びまん性上皮角膜炎（SPK）
びまん性上皮角膜炎（SPK）は、乾燥した環境や化学物質が原因で角膜全体に炎症が発生する状態です。症状を予防するためには、適度な湿度を保ち、目に優しい低刺激の洗浄液を使用することが推奨されます。特に長時間レンズをつけている方は、目の乾燥を避けるために、適度に目を休ませたり涙を補充することが重要です。
角膜新生血管
角膜が十分な酸素を受け取れない状態が続くと、本来血管のない角膜に新しく血管が伸びることがあります。これは酸素不足を補うための体の反応ですが、視力に悪影響を及ぼす可能性があります。酸素透過性の高いレンズを選んだり、装用時間を短くして目を休めたりすることでリスクを減らすことができます。
POINT
これらの障害を避けるためには、正しいコンタクトレンズの使い方を遵守し、定期的に眼科医の診察を受けることが非常に重要です。 眼の健康を守るためには、信頼できる専門家の指導のもと、適切なレンズの選択と使用方法を心がけましょう。
まとめ
メガネとコンタクトレンズは視力矯正方法の基本となりますが、視力や目の状態に合わないものを使用すると、眼精疲労や頭痛などの慢性的な不調を引き起こす可能性があります。 特にコンタクトレンズは、適切な使用と管理が求められる高度管理医療機器でもあり、適切なケアと使用方法を守らなければ様々な目の病気の原因となります。 当院では、眼科医による詳細な検査を通じて、患者様一人ひとりのライフスタイルやニーズに合わせたメガネ・コンタクトレンズ処方と丁寧な使用方法の説明を行っております。
大学病院や眼科専門病院での勤務経験から、白内障治療をはじめとした様々な症例に対して、豊富な治療経験や知見を持っています。
本院「きたあやせよつば眼科」と3つの分院のうち一つ、自由が丘よつば眼科の院長として2025年に就任。
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